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　ＳＦのテーマのひとつにファーストコンタクトがあります。異星人との出会いをあつかったものです。
　その端緒となったのが、この短編です。題名は、ずばり『ファーストコンタクト』。

　中学の図書館に、早川書房から出版された「世界ＳＦ全集」があり、それで読みました。 小学校で読んでいた児童ＳＦから一気に大人の世界に入った気がしたものです。
　コンタクトする地球人の宇宙船の名前はランヴァボン。テンポのいい短編の筋とともに、この宇宙船の名前も忘れられません。

　緊張のファーストコンタクトですが、今の認識からすればラインスターの異星人のメンタリティは全くの地球人(正確にはアメリカ人)。

　かつて読みふけった図書館の「世界ＳＦ全集」は手ずれてばらばらに分解寸前でした。 ところが発行年月日は、私が中学に上がる前年から在学中です。10年前からあるような本に見えました。 当時読みふけったのは私だけではなかった！

　印象強く残るそのほかの収録作品をいくつかあげてみます。
　オルダス・ハックスリィ『すばらしい新世界』
　ジョージ・オーウェル『１９８４年』
　Ａ・Ｅ・ヴァン・ヴォクト『スラン』『宇宙船ビーグル号』
　クリフォード・Ｄ・シマック『都市』
　ジェイムズ・ブリッシュ『地球人よ、故郷に還れ』
　小松左京『継ぐのは誰か？』『果てしなき流れの果てに』
　ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』

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