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　『大地の五億年』、『土　地球最後の謎』に続く藤井一至の、地球の土の物語です。

　岩石から土壌が出来るとき、生命活動がどのように関係してきたか、そのことを解き明かしてくれます。
　岩石が微細化し粘土ができると、粘土粒子の表面はマイナスの電荷を帯びます。その周辺にアルカリイオンが集まります。これは物理現象。
　それに引かれるようにバイオフィルムが成長します。バイオフィルムは岩石鉱物から電子を獲得し活性化します。酸素を発生させるシアノバクテリアもここで成長します。
　土壌粒子のまわりに微生物がまとわりつくことで、アンモニアイオンが集まり、それが植物に利用できるようになります。

　このあたりはなんとなく私の仕事にも近いので、勉強になります。

　どのようにすれば農業が継続できる土壌を維持できるのか。無理をせず生命活動を利用しながら、栄養塩を蓄える土壌を保持する道が見えそうな気がしてきます。

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