恩田 陸『光の帝国』

ここをクリックすると、つぎのページへ

ここをクリックすると、まえのページへ


 いま、人気の恩田陸の短編集です。
 NHKでドラマ化されて放映中の作品です。

 ファンタジーなんですが、それ以上に読者を引きつけるものがあります。

 第一話「大きな引出し」
 ファンタジーの構成要素は単純ですが、親子の情愛。思春期の動揺がきれいに描かれます。

 第四話「オセロゲーム」
 自立したキャリアウーマンの、社会と立ち向かう気迫。母と娘の通い合うこころ。
 寓意と考えてもよいほどに、すなおに受け取ることができます。

 この二作が特に気にいりました。

 あとは、一般のファンタジーによくあるように、 物語世界の構造の解説に走ってしまっているようにおもいました。 説明しよう、理解させようとすると、読者はかえって身をひいてしまいます。
 やっぱり、私はファンタジー向きではないのでしょう。

 が、なにか欲しい本があるようなので、 一緒に買いに出かけたのですが、 何が欲しいのかはっきり言わないので、あれこれ勧めたうえで、この本ならと買ったものです。

 ・・・・・・あまり読んでいないなぁ。



ここをクリックすると、ページトップへ戻る

ここをクリックすると、つぎのページへ

ここをクリックすると、まえのページへ