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　およそ二昔も前イタリア語の辞書といえば、大学書林の小辞典シリーズ にウルドゥ語小辞典やスワヒリ語小辞典とならんであるだけでした。
　今更そんな辞書も、と思った向きはガルザンティの『DIZIONARIO GARZANTI italiano inglese/ inglese italiano』 を買って、英和辞典片手に使っていました。

　そのようなイタリア語を取巻く環境のなかで、小学館の『伊和中辞典』が 発行されたことは、ちょっとしたカルチュアショック。用例や図版も多い、 本格的な辞書です。すでにガルザンティで半年学んでいたequilibrioも買わ ざるを得ない状況ながら、どうしてもう半年早く出版されなかったのか、恨 みにに思ったものです。

　 　想えばあのころから今にいたる イタリアブーム は始まったのです。
　『伊和中辞典』今でも絶版にならず手に入ります。

　少しばかり中を見てみましょう。

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